
核酸とミトコンドリアについて。
妊娠力
実際に、女性の年齢が高くなればなるほど妊娠力が低くなっていくのは事実です。
理由は様々ですが、高齢妊娠を困難にしている大きな原因は、女性の体内にひそんでいる卵子の「老化」であると言われています。
卵子の老化
女性は、まだ母親のお腹にいるときに生涯排卵する全ての卵子を作ってしまいます。
実は、この準備の良さが、女性が年齢を重ねるごとに妊娠しづらくなる状況を生みだしているのです。
簡単にご説明すると、卵子は1回目の減数分裂の途中で停止するため、長年に渡り、酸化ストレスの影響を受け続けることで老化してしまいます。

老化した卵子の『核』を若い卵子の細胞内に入れると受精後に体をつくる能力が改善されたという実験例があります。
このことから卵子老化の原因は、卵細胞内に存在するのではないか、と哺乳類の卵子研究を行っている東北大学院農学研究科の佐藤英明教授は語られます。
ミトコンドリア
中でも注目されたのが、エネルギー産生の根幹であるミトコンドリアです。
もともと卵子には、他の細胞と比較して明らかに多くのミトコンドリアが存在しています。
卵子が成長、受精、発生、着床をするまでには莫大なエネルギーが必要です。
つまり卵子のミトコンドリアが生み出すエネルギーは決定的に重要ということになります。
ところが卵子の老化にともない、ミトコンドリアの機能は低下してしまいます。
このため十分なエネルギーが作れなくなり、卵子の成熟や受精などに障害が出ると考えられています。

核酸はミトコンドリア機能を活性化?
国立北海道大学との共同研究により、核酸がミトコンドリア機能を活性化することが分かりました。
現在『ミトコンドリア機能活性化剤』の名称で特許が出願されています。
また、下記は老化促進マウスをモデルにしたマルハニチロの研究ですが、
核酸を投与した場合、
生殖・繁殖能力 (図4) の低下を抑制する結果と、
精子の濃度 (図5) と
運動性 (図6) が
有意に改善された結果です。

核酸は生命の誕生に欠かすことのできない重要な成分です!
【重要】
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