春のストレスと柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)

こんにちは。てんちょうです。

イライラ・ストレスに良さそうな漢方薬「柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)」について勉強してみました。

 

春は気温の変化が大きいことや、卒業、入学、就職、異動などの生活環境の変化によって、ストレスが溜まりやすい季節。

ストレスによる不調に悩んでいる方は多いのでは?

漢方医学では、最もストレスの影響を受けやすい臓腑は「肝」だと考えられています。

五行説において「肝」に対応する季節は春であることからも、春は「肝」のトラブルが多いといわれています。

「肝」のトラブルでは、イライラ、胃腸症状などストレスで出現・増悪するさまざまな症状が生じます。

そのような春のストレスによる症状におすすめの漢方薬、「柴胡疎肝湯」(さいこそかんとう)を解説!

◆柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)

柴胡疎肝湯は四逆散の加味方であり、肝気鬱結の代表処方です。

ストレスによる精神的症状(イライラ、抑うつなど)や身体的症状(胸脇部の張りやそれに伴う痛み、胸部、腹部の遊走性の痛みなど)に用いられます。

女性では、生理に関するトラブルが発生しやすいことが特徴で、乳房の張った痛み、生理痛、生理不順などが見られます。

四逆散よりも気滞が強い場合に適しています。

≪構成生薬≫

7種の生薬で構成(柴胡・芍薬・甘草・枳実・川芎・香附子・青皮)

四逆散に川芎・香附子・青皮を加えることで、四逆散の疏肝作用をより強めた処方です。

柴胡と芍薬の組み合わせは疏肝解鬱作用、芍薬と甘草の組み合わせで止痛・補気健脾、枳実・香附子・青皮は理気、川芎は活血止痛作用を持ちます。

 

500 Internal Server Error