太りにくい体へ導く「短鎖脂肪酸」って? 2

前回の続きです。

短鎖脂肪酸は、外から取り入れる方法と、体の中からつくり出す方法とあります。

短鎖脂肪酸は、中鎖脂肪酸・長鎖脂肪酸と違って、含まれる食品がとても限られています。

酢、牛乳、乳製品などに含まれているのですが、日本人は牛乳や乳製品を分解する消化酵素が体内に少なく、たくさん摂取すると腸に負担がかかるのであまり多く摂ることはおすすめできません。

では、どうしたらいいのでしょうか

それは、短鎖脂肪酸自体を外から摂取するより、自分の腸の中で短鎖脂肪酸を作ることです

短鎖脂肪酸は、体内に取り入れた食物繊維やオリゴ糖を大腸の中で腸内細菌が発酵することにより作られます。

自らの体の中で短鎖脂肪酸が作られると、短鎖脂肪酸が働き続けるので結果的に太りにくい体へ導いてくれるわけです。

では、短鎖脂肪酸を作るために食物繊維の豊富なゴボウやオリゴ糖を含むヨーグルト等を毎日食べたらいいんだ、簡単簡単、と思われた方!

実は食物繊維でも、同じ食品に偏って食べていてはあまり有効とはいえません。

腸内細菌の種類は、約1000種類ほどあるといわれています。

こんなにたくさんの種類がある腸内細菌達を大きく動かしていくには、1、2個の食物繊維の種類では腸内細菌も1、2種類しか活性化しません。

なるべく多くの種類の腸内細菌を動かすために「多様性」が必要なのです。

先日「百福(ももふく)」という乳酸菌の紹介をしたブログに、今年は乳酸菌の多様性をおすすめします

と宣言しています。

これと同じ事で、たくさんの種類の菌・食物繊維を摂ることによってより多くの腸内細菌を動かすことができるので、「多様性」がとっても大切になってきます

そしてもう一つ、腸内環境を整えるにあたってとてもとても大切な事があります。

それはまた次回に

 

 

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