
みなさまいつもありがとうございます!
今日は、気になるニュースがあったのでみなさまとシェア。
子どものせいかくと腸内環境が関係ある?!ってなお話です。
腸活メンバーには、以前と同じお話です。
幼児期の気質、腸内細菌に関係か
京都大学や大阪大学の研究チームが、
3~4歳の日本人幼児284人を対象に、幼児期の気質と腸内細菌叢の関連を研究したそうで、
腸内細菌の多様性の低さが、
幼児の気質(恐れ、怒り、外向性など)に影響を与えることが確認されました。
不快情動の表出や、新奇な環境を積極的に探索接近するといった特性が、腸内細菌叢の構成の違いや多様性と関連することが明らかになったそうです。
腸内細菌の多様性が高い幼児ほど、新しい環境への挑戦を好む傾向があった。
もうちょっと深く見てみると、
- 気質との関連
「恐れ」、「怒り」、「悲しみ」、「内気さ」は、腸内細菌叢の多様性が低いと多かった。 - 不快情動やストレス反応との関連
酪酸の産生や抗炎症に関わる腸内細菌と、炎症の誘発に関わる腸内細菌が多い(ディスバイオシスな状態=腸内環境が悪い状態)と、
不快情動やストレス反応が多く、
さらには快情動の表出や新奇な環境や刺激に対する探索接近行動が低くなった。
(ここ、ちょっと難しいなぁ。。。) - 衝動性との関連
細菌叢が多様な幼児は新しい物事に挑戦的で動機に基づいて行動しやすい
要は、
腸内環境が良くて、腸内細菌が多様だと、穏やかで、なおかつ好奇心旺盛な子になる。
(って事だと思う。)
これは、親としては気になりますね!!
落ち着かない子どもが食事を変えると、おとなしくなったって話はよく聞きますが、それが証明された感じですね!

この研究結果は仮説ということになるそうなのですが、今後、大人についても、腸内細菌叢とメンタルヘルスの関係が、どんどん解明されていくとおもしろいですね!!
つまり、子供も腸活!
以下、引用です。
気質とは、環境刺激に対する反応や、それを制御する行動の個人差です。生後すぐに現れ、一定期間持続する遺伝的要因が大きい特性と考えられています。気質の中でも、不快情動やストレス反応の個人差は、後の問題行動や精神疾患と関連することが知られており、リスクを早期発見しうる指標のひとつとして注目されています。近年、ヒト成人を対象とした研究により、うつや不安障害などの精神疾患が腸内細菌叢と関連することが知られています。しかし、生後早期の気質、とくに精神行動リスクにかかわる不快情動やストレス反応特性が腸内細菌叢と関連するかどうかについてはわかっていませんでした。
明和政子 教育学研究科教授、上田江里子 同博士課程学生(研究当時)、松永倫子 大阪大学研究員らの研究グループは、3~4歳の日本人幼児284人を対象に、気質と腸内細菌叢の関連を検討しました。その結果、不快情動の表出や、新奇な環境を積極的に探索接近する特性は、腸内細菌叢の構成の違いや多様性と関連することが明らかになりました。腸内細菌叢の構成の違いに寄与する腸内細菌を調べたところ、炎症の誘発に関連する菌(e.g., Flavonifractor、Eggerthella)や抗炎症作用に関連する菌(e.g., Faecalibacterium)が、幼児期の気質と関連をもつことが示されました。
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2024-09-06-2