とある乳酸菌が慢性腎臓病の進行を抑える?!

こんにちは。このところ頻尿が気になるさくら薬品のてんちょうです。
今日は、乳酸菌について興味深い記事を見つけたので勉強してみました!
「乳酸菌が腎臓病にも!?」

 

慢性腎臓病(CKD)とは?

「慢性腎臓病(CKD=Chronic Kidney Disease)」とは、腎臓の機能が長期間にわたって低下する病気のことを指します。

「腎臓」は、体内の老廃物を排出し、血液中の水分や電解質のバランスを保つ重要な役割を担っています。

「慢性腎臓病」では、この機能が低下し、老廃物や余分な水分が体内にたまり、さまざまな症状が現れます。

どんな症状かというと、

​夜間の排尿
​疲労
​吐き気
​かゆみ
​筋肉のひきつりやけいれん
​食欲不振
​錯乱
​呼吸困難
​体のむくみ(主に脚)など。。。

成人の8人に1人が罹患するといわれ、新たな国民病とも言われています!!

 

とある乳酸菌で研究してみると・・・

ある大学の研究で、「慢性腎臓病モデルラット」に、特殊処理をした乳酸菌(以下:とある乳酸菌)を経口摂取させてみました!

「慢性腎臓病モデルラット」とは、​​慢性腎臓病(CKD)を発症させるために、ラットに特定の手法を用いて腎臓の機能低下を誘導したものです。
むりくり腎臓病にされちゃったネズミさんですね。

つまり、

むりくり実験的に腎臓病にされちゃったネズミさんを、

・「通常の餌」を食べさせたチームと、
・「とある乳酸菌を混ぜた餌」を食べさせたチーム

の2グループに分けて、8週間後に腎臓を摘出して調べたってわけです。

 

 

その結果

その結果、「とある乳酸菌を混ぜた餌」のグループのラットは「通常の餌」グループに比べて、

『腎臓組織の線維化』が明らかに少ないことが分かりました!!😀

 

『腎臓組織の線維化』って?

『腎臓組織の線維化』ってのは、『腎臓組織』が『繊維化』するってことで、つまり、腎臓の機能低下や腎不全の原因となります。

『腎臓組織の線維化』が少ないってことは、つまり、腎臓病の危険が減った。ということですね。

 

『線維化』を抑制することは、慢性腎臓病の進行抑制、末期腎不全・透析導入患者の減少に繋がることが予想されるため、

ざっくりいうとその乳酸菌で、腎臓病の患者の減少に繋がるのでは?と締めくくられていました。

 

さらに!

さらに、その「線維化」の原因になる『線維芽細胞(α-SMA陽性細胞)』っていうのも顕著に抑えられており、

「線維化」の指標となる『複数のたんぱく質』も抑制されていました。

また、一般的な腎機能の指標である『血中BUN』や『クレアチニン』も、「とある乳酸菌を混ぜた餌」チームでは改善されていました。

補足

・血中BUNとは、​血液中の尿素に含まれる窒素量(UN;尿素窒素)を測定したもので、​主に腎臓機能や肝臓機能の状態を調べる検査項目です。
通常、​尿素窒素は、​腎臓でろ過されて、​尿中に排泄されますが、​腎臓の機能が低下すると、​うまく排泄されずに血液中の量が増えます。
​BUNの異常は、​腎からの排泄異常すなわち腎機能を反映するだけでなく、​脱水、​心不全、​食事の蛋白量、​消化管出血、​肝疾患など腎外性因子にも強く影響を受けます。​

・クレアチニン検査値とは、​​血中に含まれるクレアチニンの濃度を表したもので、​​クレアチニンは筋肉中のクレアチンの代謝によって生成される老廃物で腎臓から尿に排泄されます。
腎機能が低下すると体外へクレアチニンが排出されず血中濃度が高くなります。
この血清クレアチニン値を用いることで腎機能の働きの推算値(eGFR)を計算することができます

おわりに

慢性腎臓病(CKD)は、慢性に経過する全ての腎臓病のことであり、成人の8人に1人(1330万人)が罹患しているそうで、頻尿が気になる私自信も他人事ではありません。

また、その病因は一つではなく、生活習慣病との関連が深く、慢性腎臓病患者は循環器疾患の発症率が非常に高いことも知られています。。。

乳酸菌なら毒性も少なそうだし、乳酸菌由来の医薬品ができたらいいなぁ~と思う今日この頃です。

また、ネコちゃんの腎臓が気になる人にも朗報かも?!(お年を召したネコちゃんも腎臓にきますもんね。)

とにかく、生活習慣を改め、適度な運動とバランスの良い食事を目指そうと思います!

おしまい。

 

【重要】
このブログの内容は、ネット上の記事の抜粋&意訳を元にした個人の感想・戯言であり、なんら特定の物質や商品の効能・効果を示すものではありません。